ジュリオの当惑(とまどい)

居心地のよい田舎の教区から、故郷のローマ郊外に戻ってきたのに…ジュリオは当惑していた。前任神父が教会の前に住む女と結婚しちまい、そこでせっせと子育てをしているから誰も教会に来やしない。昔いっしょに政治運動してた友達はみな、煮ても焼いても食えない奴になってる。父親は妹の友達と“青春よ再び”してる。しかも、たった一人信じていた妹すら、婚約者の子供を堕ろして一人で生きる宣言する始末だ…。

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