枝葉のこと

(C)Kurinke
横浜の自動車整備工場で働く無気力な男・隆太郎。関わること全てに諦念を抱き、誰にも心の内を語らない彼は、周囲から変わり者扱いされていた。 ある日、隆太郎のもとに幼なじみの裕佑から電話が入る。肝臓がんで余命数日の裕佑の母・龍子が、隆太郎に会いたがっているのだという。6歳で母親を亡くした隆太郎は、幼少期に龍子に世話になっていた。7年前に龍子の病気を知って以来一度も会いに行っていなかった隆太郎は、ついに彼女のもとを訪れることを決心する。

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