少女(2016)
(C)2016「少女」製作委員会
<由紀の闇>
読書好きで休み時間はひとり静かに本を読み、授業中は小説を書いている由紀。クラスの女子が親友の敦子を集 集団でいじめていても助けることはできずにいた……。
ある日、いじめがエスカレートして倒れた敦子は、保健室のベッドのなかで「死にたい」と訴えかける。そんな“闇”を抱える彼女に由紀は「暗闇の中を一人ぼっちで綱渡りしている、そんな気持ちなのかもしれないけど、そんなことないから」と優しく手を差し伸べる。そしてその夜、書きかけの小説を完成させる。しかし、その翌日に原稿が何者かに盗まれてしまったことで、由紀はある危険な行動に出てしまう──。
<敦子の闇>
幼い頃から剣道を習い、将来有望と期待されていた敦子。ところが、高校の団体戦でミスをしたことを機にいじめの対象に。その時ケガをした足はすでに完治しているものの、学校では足を引きずったふりを続けている。
敦子にとって唯一の友だちは由紀だと思っていたが、ある時から2人の関係がぎくしゃくしているように感じ、距離を置くようになる。けれど由紀のことが気になり、何が彼女を変えてしまったのかそっと見守る。そして、由紀の“闇”を目撃する。
そんな時、紫織という生徒が転校してくる。彼女に誘われ、敦子はあることを断り切れずに共犯者になり──。