魚津のパン屋さん
加藤ちえは魚津市に生まれ、漁師の父と干物屋を営む母、高校2年の妹とどうでもいい嘘をつくおじいちゃんの5人家族。子供の頃から魚津の神童と呼ばれるほど勉強だけはできたが、アナウンサーというミーハーな夢を抱き東京の大学へ進学した。しかし、夢叶わず地元へ帰ることに。その途中、たまたま駅のホームで隣に居合わせた喜和子 ジョーンズは大量のパンを持っていた。喜和子の作るパンの美味しさ、人柄に惹かれ弟子入りすることを決めたちえは、パン作りに没頭する。そして、生まれ育った魚津を知るうちに心の中にある想いが…。家族や友人に支えられながら、“地元にいる意味”“自分にしかできないこと”を探し求める。