函館珈琲
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函館の街の中に佇む古い西洋風アパート「翡翠館」。オーナーの萩原時子は翡翠館を仕事場兼居住スペースとして開放し、若い才能を後押ししている。
101号にはガラスを加工したとんぼ玉の職人、一子。102号にはテディベア作家の相澤。104号にはピンホールカメラの写真家、佐和。 そして空き家の103号に、東京から桧山英二がやってくる。彼はここ翡翠館で古本屋を開くのだという。 函館の短い夏を翡翠館の住人と過ごす中で自分自身を見つめ直す桧山。
彼が本当にやりたいのは、古本屋ではなかった。コーヒーの香りと函館の澄んだ空気の中で、住人たちはゆっくり前に踏み出していく。