黄色いさくらんぼ
(C)1960 松竹
帆立なぎさ、下田笛子、磯野サヨリの三人はウォーター女学院の学生である。貧乏建築家陸奥吾郎を恋人にもつなぎさは、結婚資金のためにバー「ラメール」でアルバイトをしている。「ラメール」の常連の一人、下田張吉は黒船ゴムの重役、腰ぎんちゃくの万年課長の亀野甲と夜毎来るのはなぎさが目当てらしい。下田氏は笛子の父親だが、二人の娘は知らぬ顔で各々下田氏から利益を得ている。ラッシュアワーの電車の中で笛子が痴漢と間違え、しかも好感をもってしまった青年というのが万年課長亀野甲の息子亀野幸雄であった。