SADO TEMPEST 佐渡テンペスト
近未来の日本。政府は危険な思想のロックを禁止する。反逆のロックシンガー、ジュントクは、永く冬が支配する孤島にバンドごと追放される。ジュントクは刑務所に入れられるが、そこで古代の「鬼の歌」を切れ切れに歌う気がふれた謎の若い女に出会う。やがてジュントクは脱獄し原始林へと逃げこみ、鬼と歌の秘密を知る不思議な男と出会う。島はかつて鬼に支配され、鬼の歌にはとてつもないパワーが秘められていたのだ。鬼の歌のせいで嵐が襲い、島は永遠に冬に封じこまれていたのか。起こっていることは現実か、妄想の世界なのか? 鬼の歌を一編ずつ集めてロックを作曲するジュントク。歌が完成するその時、新たな嵐がまた起こるのか、それとも再び春は戻ってくるのか…。