四谷怪談
(C)東京藝術大学大学院映像研究科
製薬会社研究員である伊橋は、陽子の父・四谷と共に新薬の開発中だった。
研究中に昏倒した四谷を救うため、大雨の中を病院へと向かった伊橋は人を撥ね、逃げてしまう。その夜から、伊橋の人生の歯車は狂いだした。ひき逃げをネタに伊橋を強請る男・香川の出現、薬の開発中に図らずも生まれる恐ろしい毒。伊橋の罪を背負うかのように精神のバランスを崩していく陽子。絶望と混乱の中、罪を隠すため新たな罪を重ねる伊橋。それが更なる不幸と非情な恐怖を呼ぶとも知らずに。