悪女かまきり
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ある朝、台風一過の海岸に一組の男女が打ち上げられ男は死んで女は生き残った。女は横浜の美容師で藤村真沙子、男は女の店の常連で伊吹和夫。勤め先の五千万円を着服した横領犯人だった。間もなく事件を追う小林という初老の刑事が、真沙子を訪ねてきた。五千万円のうち三千万の行方がつかめないという。刑事は真沙子に、死んだ伊吹の妹かおるを紹介した。一年後、真沙子は独立し、美容室を開店した。その店ではかおるが見習いとして働いていた。開店祝いに小林刑事が訪ねてきて、真沙子が売ったというエメラルドの指輪に疑惑をぶつける。