君が踊る、夏

新平は東京でカメラマンを目指してアシスタントをしている。ある日、田舎の高知かた母親の入院の知らせが届く。5年ぶりの帰郷。母親の入院していた病院で、高校時代の恋人・香織の妹、幼い少女さくらに会った。5年前に一緒によさこいを踊ろうと約束していたのだ。さくらは難病で、この夏が最後になるかも知れないといわれていた。さくらは、新平との約束を覚えていて、そうしても踊りたいと香織たちに懇願するのだった。よさこいを一緒に踊ることが生きる支えとなっていた。香織の話を聞き、新平はさくらとの約束を果たすために自分も踊ることを決意。司をはじめ、昔のメンバーも再結成して、練習に励むのだった。そんな時、カメラマンの登竜門とされる賞に新平が選ばれた。だが、授賞式は、祭の当日。欠席の場合は受賞できなくなってしまう。新平はどうするのだろうか。