今昔伝奇 花神
昔、とある村に巨大な陽石と陰石が祀られており、人々はそれをドウロクジンさまと呼んで崇めていた。青年・弥彦は一人前の僧侶になるため山の奥で厳しい修行に励んでいる。しかし、幼なじみの千代のことがどうしても頭から離れなかった。裕福な農家の娘である千代は嫁に行ったものの子供が産めず里に帰ってきていた。以来毎夜、実父に犯され続けていたのだった。ある日、弥彦は不思議な山の民と出会う。何かを感じた弥彦は千代を連れ出し、そのまま山の中で交わった。その姿はまさに生きたドウロクジンさまそのものだった……。