孔家の人々
1991年春節前前夜、孔家の人々は最長老七五代祥弼の90歳のお祝いと春節の準備でてんやわんやだった。77代目の徳賢は、祥弼の祝いに用意していた寿棺を78代目の維本が売り飛ばし、ポンコツの車を買ってしまったことに腹を立てていた。そのとき、76代目の令譚が帰って来る。彼は40数年前、革命に身を投じた後北京で大臣の職に就き、孔家を捨てた男だった。大みそかの夜、一家が食卓を囲んだが、招待されていたアメリカ女性アンナが自分の両親の離婚を話し出したため、テーブルは暗い雰囲気に包まれてしまった。