音符と昆布
(C)音符と昆布 製作委員会
- 公開日
- 2008年1月26日(土)
- 監督
- 井上春生
- 撮影
- 中村夏葉
- 音楽
- 村山達哉
- 製作年
- 2008
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 75
- INTRODUCTION
- 幼い頃に両親が離婚し、父親と暮らす小暮もも。ある日、彼女の前に実の姉が現れた。生まれて初めて会う姉には、コミュニケーションが苦手な障害を背負っているのだった。監督は、深作欣二監督の助監督として、「華の乱」などを手掛けた井上春夫が務めている。姉かりん役には、『ジョゼと虎と魚たち』、『ストロベリーショートケイクス』などで本格派女優への進化が著しい池脇千鶴。妹のもも役は、『NANA2』で一躍若手人気女優の仲間入りを果たした市川由衣。フレッシュな魅力を披露している。ももの恋人役には『きみにしか聞こえない』の若手注目株、石川伸一郎。母親・妙子役には、タレントやエッセイストとして幅広く活躍する島田律子。父親の浩二役には、ベテラン宇崎竜童が抜群の存在感で脇を固めている。また、音楽は平井堅やCHEMISTRYのプロデュースで知られるヒットメーカー・松尾潔がプロデューサーを担当。女性6人からなる実力派ガールズコーラスグループ、CHIX CHICKS(チックス チックス)が主題歌「Soul Mate」や挿入歌「Blue Love Letter」を歌っている。
- STORY
- 小暮ももは、幼い頃に両親が離婚。父親・浩二と二人で暮らしている。作曲家の浩二は多忙で家を空けることが多く、ももは何時も一人ぼっちだ。その日、浩二は映画音楽の録音でパリへ出かけていた。ももは、恋人を家に呼んで一夜を過ごし、朝ごはんの準備をしていた。そこへ、見たことのない若い女性がやってきたのだ。渡されたメモを見ると、ここの住所と「困ったときはここを訪ねる・妹のももがいる・父より」と書いてある。この女性は「小暮かりん、25歳です」と名乗った。かりんは、言葉を交わしても、会話が成立しない。廊下に紐を渡すと、持参してきた大量のポラロイド写真を吊るしたりしている。どれも街灯の写真だが、かりんにとっては「音符」なのだという。だが、街灯写真が1枚欠けているようだ。ももは、浩二からかりんが自閉症のひとつのタイプである「アスペルガー症候群」だと明かされた。予定を早めて浩二が帰国してきた。さっそく浩二を責めるもも。危険な世間から守りたいという母親の希望があったとはいえ、なぜ二人を引き離し、かりんを福祉施設に入れたのかと。死ぬまで身近にいることが一番辛いことかもしれない。でもそれを引き受けるのが家族ではないのか。遂に例の無くなったポラロイド写真の撮影場所が明らかになった!それは、ももとかりんがまだ幼いころ一緒に暮していた家の前の景色だ。そこはもうすでに更地になって、街灯は撤去されている。なんとか奇跡を起こしたい、かりんのために。自分のために。ももが思いついた奇想天外な計画とは・・・。
- CASTING
- ●池脇千鶴 1981年生まれ。大阪府出身。99年「大阪物語」で映画デビュー。主な出演作は、「金髪の草原」(00)、「化粧師」(02)、「ジョゼと虎と魚たち」(03)、「ストロベリーショートケイクス」(06)など。 ●市川由衣 1986年生まれ。東京都出身。主な出演作は「呪怨」(03)、「ゼブラーマン」(04)、「アバウト・ラブ/関於愛」(05)、「サイレン」(06)、「ラフ」(06)、「NANA2」(06)など。 ●石川伸一郎 1980年生まれ。東京都出身。主な出演作は「花とアリス」(04)、「ラスト・クォーター」(04)、「オペレッタ狸御殿」(05)、「フライ、ダディ、フライ」(05)、「きみにしか聞こえない」(07)など。 ●島田律子 1968年生まれ。千葉県出身。94年よりタレント活動。著作「私はもう逃げない~自閉症の弟から教えられたこと~」「35歳は結婚適齢期」「日本酒美人」など。本作で映画デビュー。 ●宇崎竜童 1946年生まれ。京都府出身。ダウン・タウン・ブギウギバンドで活躍後、78年「曾根崎心中」で映画デビュー。「オリヲン座からの招待状」(07)に出演。「駅-STATION」(81)では映画音楽を手掛ける。