テラビシアにかける橋

ジェスは小学校5年生。田舎の貧しい家庭、女ばかりの兄弟の中で育ち、姉のお下がりで我慢しなければならない境遇だ。学校では虐められっ子。そんなジェスは自分の居場所を見出せないでいた。彼の唯一の楽しみは、奇妙な生き物を空想してスケッチブックに描くこと。ある日、学校で風変わりな転校生レスリーと出会う。レスリーは裕福な芸術家夫妻の一人娘で、ジェスの家の隣に引っ越してきたばかりだった。個性的で、誰にでも偏見を持たない彼女にジェスは心を許していく。二人は、森の中で素敵なトゥリー・ハウスを発見した。そこで、レスリーとジェスは美しい空想の王国「テラビシア」を創り上げていく。不思議な生き物、お城、美しい自然に囲まれた秘密の王国なのだ。やがて二人は国王と王女となってその国に君臨する。だが、ある時、突然の悲劇がジェスとレスリーを襲うのだった。