シッコ
アメリカの医療制度は、国民健康保険が存在しない。医療費が支払えないというだけで、多くの国民が命を落としている。保険充実度は37位で、先進国中最下位。国民は、民間の保険会社に加入するしかなく、6人に1人が無保険で、毎年18,000人が治療を受けられずに死んでいく。アメリカの医療保険は、民間の保険会社が医師に給料を支払って管理する仕組みとなっている。治療の必要がないと診断した医師には、支出を減らしたということで奨励金を保険会社が与え、保険加入者には理由をつけて保険金を払わない。また、多額の献金で政治家を操り、都合のいい法律を作らせる。保険に加入した人は、高い保険料を払っていても、治療費を支払ってもらえず病死か破産するしかない。こんな制度にマイケル・ムーアは突撃取材をする。
- 公開日
- 2007年8月25日(土)
- 監督
- マイケル・ムーア
- 脚本
- マイケル・ムーア
- 撮影
- クリストフ・ヴィット
- 音楽
- エリン・オハラ
- 出演
- (ドキュメンタリー)
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 米
- 原題
- SICKO
- 上映時間
- 123
- INTRODUCTION
- 『ボウリング・フォー・コロンバイン』で銃社会に物申したマイケル・ムーア監督。『華氏911』でブッシュ大統領に突撃!カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞した。本作はムーア監督の最新作として、医療問題を取り上げている。いつものようにアポなし取材で、アメリカの医療問題”にメスを入れる。「マイケル・ムーア対策マニュアル」なるものが作成されたというから、医療業界は、戦々恐々となった。アメリカは保険充実度が世界37位で、先進国中最下位。国民健康保険が存在せず、国民は民間の保険会社に加入している。6人に1人が無保険という状況。また、保険会社は加入者に何かと理由をつけて保険金を払わない。高い保険料を払って、満足な治療費は支払われず、病死か破産を迎える。こんな現実にマイケル・ムーアはメスを入れた!全米441館公開とともに、ドキュメンタリー史上第2位(1位は華氏911)のオープニング興行収入となり、公開後は異例の200館拡大上映。来年の大統領選挙候補者の多くが、「国民健康保険」の導入という公約を掲げ始めた。
- STORY
- アメリカの医療制度は、国民健康保険が存在しない。医療費が支払えないというだけで、多くの国民が命を落としている。保険充実度は37位で、先進国中最下位。国民は、民間の保険会社に加入するしかなく、6人に1人が無保険で、毎年18,000人が治療を受けられずに死んでいく。アメリカの医療保険は、民間の保険会社が医師に給料を支払って管理する仕組みとなっている。治療の必要がないと診断した医師には、支出を減らしたということで奨励金を保険会社が与え、保険加入者には理由をつけて保険金を払わない。また、多額の献金で政治家を操り、都合のいい法律を作らせる。保険に加入した人は、高い保険料を払っていても、治療費を支払ってもらえず病死か破産するしかない。こんな制度にマイケル・ムーアは突撃取材をする。
- CASTING
- ●マイケル・ムーア 1954年生まれ。ミシガン州出身。89年「ロジャー&ミー」でデビューし、ロサンゼルス映画批評家協会、ニューヨーク映画批評家協会より優秀ドキュメンタリー賞受賞。02年「ボウリング・フォー・コロンバイン」でアカデミー賞長篇ドキュメンタリー賞、ベルリン国際映画祭観客賞、カンヌ国際映画祭55周年記念賞、インディペンデント・スピリット賞、米国映画批評会議賞、アメリカ脚本家組合賞、など数々の賞を受賞。04年「華氏911」でカンヌ国際映画祭パルムドール受賞ほか数々の賞を受賞。その他作品は、「ジョン・キャンディの大進撃」(94)、「ザ・ビッグ・ワン」(97)、テレビ番組「マイケル・ムーアの恐るべき真実アホでマヌケなアメリカ白人」(99~01)、「TV Nation」(94~97)など。
- 配給会社
- 20世紀フォックス映画