不完全なふたり
結婚15年になる夫婦、マリーとニコラ。彼らは、友人の結婚式に出席するために、リスボンからパリへやってきたのだ。二人の間には冷たい空気が流れている。ホテルの部屋にエキストラベッドを入れて、そこで寝るニコラ。友人との食事の時、ニコラは自分たちは別れることにしたと告げ、マリーは怒ってしまう。オシドリ夫婦と評判の二人だが、実は離婚することを決めているのだった。パリ滞在中も何度も口論する二人。翌日、ロダン美術館で、マリは一つの彫刻に惹き付けられる。それは、あたかも溶け合おうとする男女を描いた作品だった。結婚式が終わり、レストランでのパーティー。ニコラが友人たちと親しげに話しているのを見たマリーは、ふと淋しさを感じる。パーティからホテルに帰ってきた二人は、喧嘩してしまい、ニコラはホテルを出ていってしまった。