ラーメン侍
(C)「ラーメン侍」製作委員会
突然の訃報を受け、父のラーメン屋を継ぐ決心をした光は、東京のデザイン会社をやめ、故郷の福岡・久留米に戻ってくる。店は相変わらず繁盛していたが、光は自分が選んだ道に自信がもてずにいた。
そんなある日、母・嘉子とかつての活気をすっかり失った屋台街を訪れる。嘉子が光に語ったのは、無鉄砲な昇に振り回され、貧乏のどん底だったが面白おかしく生きていたあの頃の思い出。父はどうしてラーメン屋を始めたのか、そのラーメンにはどんな思いが詰まっていたのか? 幼い頃は想像もしなかった父の想いに気づいた光は、やがて記憶を頼りに父親の味を再現しようと試行錯誤を始める。それは光にとって、自分にとっての「ラーメン」、そして自分自身の「夢」に向き合うことでもあった。