キンキーブーツ

伝統ある靴工場を父親から相続したチャーリー・プライス。だが、工場は倒産寸前だったのだ。チャーリーはロンドンの問屋を回り、引取先を探して奔走するがビジネスにはならない。そんな時、やけ酒を飲んで路上で悶着を起こすが、ドラッグクイーンのローラに助けられる。クラブ“エンジェル”のカリスマ・スターの彼女は、足に合わないセクシーブーツに悩まされながらも、毎晩華やかなステージを繰り広げていたのだ。一方、チャーリーは仕方なく、日に何人も職人を解雇するほかなかった。クビになったローレンの捨てゼリフに奮起し、ローレンを臨時顧問に任命して、無理矢理ローラのクラブへと連れて行った。そこで、ラッグクイーンたちの好反応に市場開拓の感触を得るのだった。こうしてローラを専属デザイナーにして、究極のキンキーブーツを作ることにした。工員たちの失笑を買いながらも、二人は試作を重ねる。そして、全生産ラインをキンキーブーツ一本に絞り、一ヶ月後のミラノの見本市に工場の命運を賭けるのだった。そんな時、事件は起きた。不満を溜め込んでいた工員たちが爆発したのだ。生産ラインは中断し、明日に控えたミラノ出発は断念せざるを得ない状況に陥った。チャーリーとローラは、果たして絶体絶命のピンチを乗り切り、奇跡を起こすことができるだろうか。