太陽
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「沖縄では多くの学生が最後まで戦う用意を表明し...」ラジオからは英語の放送が流れている。地下の防空壕で朝食をする昭和天皇。「日本は私以外の人間がみんな死んでしまうのではないか?」と侍長に問う。御前会議では、陸軍大臣が「兵士たちは飢えに苦しむも戦意は高揚したまま、本土決戦に持ち込む用意があります」と天皇に申し上げる。天皇は明治天皇の歌を詠み、「明治天皇は平和を望んでいた」「自分も良い条件で国民に平和をもたらしたい」と降伏する用意があることを示唆した。東京大空襲の悪夢を見る天皇。焦土と化した東京。苦悶のうめき声をあげながら目を覚ます。占領軍最高司令官ダグラス・マッカーサーとの会見。天皇は、マッカーサーに連合軍のそのような決定も受け入れる準備があることを告げる。二度目の会談では、マッカーサーは天皇に「あなたの決断しだいです。日本の未来も、あなたの将来も、何も押し付けたり、強制したりしません」と言う。天皇は皇居に戻ってからも苦悩する。そして、「私は神格を自ら返上する」とつぶやいた。皇后に「私は神であることの運命を拒絶した」と告げた。