アルティメット

2010年、パリでは治安の悪い地区を隔離した。そこは、郊外の地区･バンリュー13。法律も安全も存在せず、警察すらも当てにはならない。ギャングたちの武力と権力が全てを支配し、強い者だけが生き延びる世界になったのだ。タハとその一味が支配するバンリュー13地区。この地区で生まれ育ったレイトは、ここからドラッグを一掃しようとタハに立ち向かっていた。妹･ローラと共にタハを警察に突き出すことに成功したのも束の間、警察は、面倒を避けタハを解放、レイトを拘束したのだった。しかもローラはタハにさらわれ、レイトは一人投獄された。6ケ月後、政府の作った時限爆弾がタハによって盗まれ、バンリュー13地区に送り込まれていた。しかも、誤って時限装置が作動、爆破までに残された時間はわずか24時間だった。それを阻止するために、武術のエキスパート、ダミアンに爆弾解除の指令が託された。開発中のこの爆弾が爆破すれば、半径8キロ以内の人間約200万人の命が奪われてしまう。しかし、ダミアンはバンリュー13地区は未踏の地であり、時間が無さすぎる。そこで、あの投獄されたレイトが呼び出されたのだ。レイトは妹を救うため、無政府状態となったバンリュー13地区に潜入する。武器は己の肉体のみ。2人の男の壮絶な戦いが始まるのだった。