13歳の夏に僕は生まれた

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少年サンドロは、北イタリアの小都市ブレシャの裕福な家庭に育った。父親ブルーノは小さな会社の社長。母親ルチアも会社で経理を担当している。13歳の夏、父親と友人ポーピとヨットで地中海クルージングに出かけたサンドロは、過って真夜中の海に転落してしまう。そして、皆が探す中、サンドロは見つからなかった。一方、サンドロは、海を漂うままに力尽きようとしていた。そこに、不法移民を乗せた密航船が通りかかり、移民のひとりルーマニア人の少年ラドゥが海に飛び込み、サンドロを船にひきあげた。ラドゥは、妹のアリーナと一緒に船に乗り込んでいた。クロアチア、モンテネグロ、クルド、アルバニア、インド、スリランカ、モロッコ、スーダンなど様々な国籍の難民たちがひしめきあう船上に引き上げられたサンドロ。そこは、これまでとはまったく違った世界あり、彼はさまざまなことを学んでゆく。船員たちは、不法移民たちをイタリアへ連れていくという約束を破り、イタリア海域の海に置き去りにしてしまった。海上巡視船に発見された密航船は、移民センターのある港へ曳航されていく。サンドロは自分が遭難したイタリア人であることを告げるが、ラドゥたちを見届けるために、一緒に移民受け入れセンターに留まった。彼を迎えに来た両親に、二人の兄妹を助けて欲しいと懇願するのだった。13歳の夏の体験が、彼のなかで何かを変えはじめていた。彼は、旅の試練で孤独や恐怖、期待や絶望に向き合ううちに、裕福な両親に与えられた価値観を捨て、「見えない境界線」を越えようとしていたのだ。
公開日
2006年6月3日(土)
監督
マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
脚本
マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ サンドロ・ペトラリア ステファノ・ルッリ
撮影
ロベルト・フォルツァ
音楽
ジョルジュ・ドルリュー
出演
アレッシオ・ボーニ ミケーラ・チェスコン マッテオ・ガドラ ロドルフォ・コルサート アンドレア・ティドナ
製作年
2005
製作国
原題
QUANDO SEI NATO NON PUOI PIU NASCONDERTI
上映時間
120
INTRODUCTION
『輝ける青春』(03)でカンヌ国際映画祭・ある視点部門グランプリ受賞のほか、イタリアのアカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞6部門受賞したマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督。本作は監督の待望の最新作である。思春期の少年のピュアな目を通して、現代イタリアの抱える問題を映し出している。イタリア語のオリジナル・タイトルは、移民問題を深く洞察したマリア・パーチェ・オッティエーリの原作「生まれたからには逃げも隠れもできない──埋もれた民族をめぐる旅」。主人公のサンドロには、物語の舞台であるブレシャ在住の少年マッテオ・ガドラが選ばれた。また、エキゾチックで強烈な印象を残す二人の移民役、ラドゥとアリーナ。ラドゥ役は、アルバニア、モンテネグロ、コソボなど多くの移民の子供たちから、ルーマニア人の少年ヴラド・アレクサンドル・トーマが選ばれた。アリーナ役には、エジプト人を父に持つイタリア人エスター・ハザン。父親ブルーノ役には、『輝ける青春』のアレッシオ・ボーニ。母親ルチアに扮するのは、イタリア演劇界で活躍する女優ミケーラ・チェスコン。撮影はジョルダーナ監督と過去2作品で仕事をしている名手ロベルト・フォルツァが担当している。
STORY
少年サンドロは、北イタリアの小都市ブレシャの裕福な家庭に育った。父親ブルーノは小さな会社の社長。母親ルチアも会社で経理を担当している。13歳の夏、父親と友人ポーピとヨットで地中海クルージングに出かけたサンドロは、過って真夜中の海に転落してしまう。そして、皆が探す中、サンドロは見つからなかった。一方、サンドロは、海を漂うままに力尽きようとしていた。そこに、不法移民を乗せた密航船が通りかかり、移民のひとりルーマニア人の少年ラドゥが海に飛び込み、サンドロを船にひきあげた。ラドゥは、妹のアリーナと一緒に船に乗り込んでいた。クロアチア、モンテネグロ、クルド、アルバニア、インド、スリランカ、モロッコ、スーダンなど様々な国籍の難民たちがひしめきあう船上に引き上げられたサンドロ。そこは、これまでとはまったく違った世界あり、彼はさまざまなことを学んでゆく。船員たちは、不法移民たちをイタリアへ連れていくという約束を破り、イタリア海域の海に置き去りにしてしまった。海上巡視船に発見された密航船は、移民センターのある港へ曳航されていく。サンドロは自分が遭難したイタリア人であることを告げるが、ラドゥたちを見届けるために、一緒に移民受け入れセンターに留まった。彼を迎えに来た両親に、二人の兄妹を助けて欲しいと懇願するのだった。13歳の夏の体験が、彼のなかで何かを変えはじめていた。彼は、旅の試練で孤独や恐怖、期待や絶望に向き合ううちに、裕福な両親に与えられた価値観を捨て、「見えない境界線」を越えようとしていたのだ。
CASTING
●マッテオ・ガドラ(サンドラ) 1992年6月26日生まれ。ブレシャ出身。『13歳の夏に僕は生まれた』が初めての映画出演。今後も映画を続ける可能性は大いにある。 ●アレッシオ・ボーニ(ブルーニ) 1966年7月14日生まれ。ベルガノ出身。舞台、テレビドラマ、映画など様々なジャンルで活躍。03年マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督の『輝ける青春』でマッテオ・カラーティ役を演じる。クリスティーナ・コメンチーニ監督の『心の中の獣』(05)にも出演。 ●ミケーラ・チェスコン(ルチア) 数々の舞台に出演後、映画ではマッテオ・ガッローネ監督『Primo Amore』(04)、フェルザン・オズベテク監督『Cuore sacro』(05)などに出演している。
配給会社
コムストック・グループ

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