大統領のカウントダウン

アレクセイ・スモーリン少佐。軍事活動でチェチェンの捕虜となった枯れは、激しい拷問に遭い、モスクワでの爆破テロに関わったと偽証をさせられてしまう。この偽証テープがチェチェン独立軍によって利用されれば、ロシア連邦保安局は、各国政府から糾弾されることになる。砂漠ではイスラム過激派「アンサール・アラー」の訓練が行われていた。ローマサミットに向けてチェチェン独立軍と手を組んだ彼らは、大規模のテロ計画を実行しようとしていた。モスクワでスモーリン少佐の偽証テープを奪取すれば、国連はテロリストの要求に従わざるをえないことになる。チェチェン紛争を取材していたジャーナリストのキャサリンの助けを得て、スモーリン少佐は脱出に成功する。自分と仲間たちの潔白を証明し、モスクワでのテロを阻止しななくてはならない。テログループは2000人収容のサーカス小屋を襲撃。子供達を人質に取り、ローマ/サミット開催中の国連を相手に残忍な交渉を始めていた。そして、国連はテロ・グループの非道な策略に落ちてしまった。テロ・グループの次なる要求に従わなければ、世界は破滅する。タイムリミットはわずかしかない。その時、一人の男が潜入を開始していた。スモーリン少佐だった。再び銃を手に、男の孤独な戦いが始まったのだ。
公開日
2006年3月25日(土)
監督
エヴゲニー・ラヴレンティエフ
脚本
エヴゲニー・ラヴレンティエフ
撮影
スタニスラフ・ラドゥヴァンスキー
音楽
セルゲイ・シュヌロフ
出演
アレクセイ・マカロフ ルイーズ・ロンバード ジョン・エイモス ヴァチェスラフ・ラズベガーエフ ユーリー・ツリロ マリヤ・ゴルプキナ ヴィクトール・ヴェルジュビツキー ラミール・サビトフ
製作年
2004
製作国
原題
Lichnyy Nomer/Countdown
上映時間
111
INTRODUCTION
1991年のソビエト連邦崩壊後、初めて世界戦略を視野に入れて映画製作に取り組んだ作品である。タルコフスキーなどの文芸作品が多かった中で、本作ロシア初のアクション作品であり、新しいロシア製エンターテインメントの誕生である。また、テロに対して正面から向き合った作品でもある。劇中のサーカス小屋占拠シーンは、02年もモスクワので起きたテロ事件を基に描かれている。また、編集最中にも学校占拠事件が起きたことから、いくつかのエピソードを変更するかを慎重に検討したという。しかし、テロの危機的状況を明らかにする必要があると判断したのだった。主人公のモデルとなったのはGRUの将校アレクセイ・ガルキン。チェチェン側の捕虜になり、拷問や麻薬によりテロに加担したという偽証させられる。そして苦悩の末脱出して真実を暴き出したのである。そのガルキンをモデルとしたスモーリン少佐にはアレクセイ・マカロフが演じている。本作は、ロシア軍の全面支援を得て、本物の軍機材が使用されている。また、撮影コンサルタントには、元CIA作戦部副司令官、元ロシア連邦保安局副司令官が担当。ロシア空軍総司令官が陣頭指揮を取るという実践さながらのロケーションが行われた。さらに装甲車のチェイスシーンではレーニン通りを完全封鎖。何百人もの警官が投入されたのである。
STORY
アレクセイ・スモーリン少佐。軍事活動でチェチェンの捕虜となった枯れは、激しい拷問に遭い、モスクワでの爆破テロに関わったと偽証をさせられてしまう。この偽証テープがチェチェン独立軍によって利用されれば、ロシア連邦保安局は、各国政府から糾弾されることになる。砂漠ではイスラム過激派「アンサール・アラー」の訓練が行われていた。ローマサミットに向けてチェチェン独立軍と手を組んだ彼らは、大規模のテロ計画を実行しようとしていた。モスクワでスモーリン少佐の偽証テープを奪取すれば、国連はテロリストの要求に従わざるをえないことになる。チェチェン紛争を取材していたジャーナリストのキャサリンの助けを得て、スモーリン少佐は脱出に成功する。自分と仲間たちの潔白を証明し、モスクワでのテロを阻止しななくてはならない。テログループは2000人収容のサーカス小屋を襲撃。子供達を人質に取り、ローマ/サミット開催中の国連を相手に残忍な交渉を始めていた。そして、国連はテロ・グループの非道な策略に落ちてしまった。テロ・グループの次なる要求に従わなければ、世界は破滅する。タイムリミットはわずかしかない。その時、一人の男が潜入を開始していた。スモーリン少佐だった。再び銃を手に、男の孤独な戦いが始まったのだ。
CASTING
●アレクセイ・マカロフ 1972年2月5日生まれ。ロシア出身。99年スタニスラフ・ゴヴォルーヒン監督に見出され映画デビュー。「Check」で初の主演。「TREBUETSA NYANYA」「In movement」などに出演。 ●ルイーズ・ロンバード イギリス出身。93年ドラマ「エリオットの家」でアメリカ・ケーブルエース賞にノミネート。02年「ボディガード」でアメリカのテレビシリーズに進出。「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」(00)、「オーシャン・オブ・ファイヤー」(04)に出演。 ●ヴァチェスラフ・ラズベガーエフ 1965年生まれ。ロシア出身。「Antikiller」(02)に出演。「PESHKA V BALISHOI IGRE」の監督も務めている。 ●ジョン・エイモス 1939年生まれ。アメリカ出身。70年「Mary Tyler Moore」で映画デビュー。50作以上出演しているベテラン。主な出演作は「ルーツ」(77)、「星の王子ニューヨークへ行く」(88)、「ロックアップ」(89)、ドラマ「ホワイトハウス」シリーズなど。

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