ネスト

小説家のジョンは妻と離婚し、新たなる生活を始めるため、思春期の娘ルイーサと7歳になる息子サムとの3人で引っ越してきた。人里離れた自然に囲まれた、大きな一軒家。その日から、夜な夜な怪しい物音と囁き声が聞こえてくる。そして、闇にうごめく得体の知れない何かの気配、さらには家中に残された泥だらけの足跡。やがて、ルイーサは夜になると家を抜け出し、家のそばにある古墳のような丘に向かい、泥だらけになって帰ってくるようになる。その塚こそ、“マインド･ウォーカー”と呼ばれる太古から地中で生き続ける呪われた種族の巣窟だった。種の保存のため、新たなる女王を探し続ける彼らは、ルイーサに白羽の矢を立て、彼女を暗黒の世界へと引き込んだのだった。調査の末、驚くべきその事実を知ったジョンは、奪われた娘を奪還するため、“マインド･ウォーカー”の巣窟へと足を踏み入れる。果たして彼は、娘を無事に連れ戻し、邪悪な巣窟を破壊することができるのだろうか。