徳川女系図

(C)東映
五代将軍綱吉の治世。徳川幕府の政権は安定し、奢侈美食の気風がみなぎっていた。ことに大奥の生活は豪華をきわめ、将軍綱吉の生活は、多くの愛妾を相手に好色心を充たす毎日だった。その大奥の中は、常盤井たちの御台所派と、江戸派のお伝の方の二派に分れて対立していた。大晦日、恒例の新参舞を秘かに覗いた綱吉は、内股にホクロのある新参大奥女中おみつに、その夜のつとめを命じたが、おみつは二派の対立に巻き込まれ、手ひどい拷問を受けて追放されてしまった。この出来事から、ようやく綱吉も虚偽とへつらいで塗り固められた将軍の座にいる自分に気づいた。

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