サマータイムマシン･ブルース

大学のSF研究会室の部室で、だらだらと夏休みを過ごす部員たち。クーラーのリモコンが壊れ、部屋は暑い。8月19日、大学のグランド。ユニフォームを着た5人の「SF研究会」の男子学生が野球をしている。そんな風景をカメラクラブの女性部員・伊藤が写真に撮っている。8月20日。マッシュルームカットの見知らぬ男が部室に訪ねてくるが、すぐに帰ってしまった。ふと見ると、見慣れぬ物体が置いてある。「SF研にタイムマシン!?」「さっきのマッシュルームの仕業!?」。曽我をタイムマシンに乗せ、レバーを下に倒した瞬間、曽我は閃光と共に機械ごと消えてしまった！再び閃光と共におびえた表情をした曽我が戻ってくる。「今日は昨日じゃないですか？」とパニックになっている曽我。8月19日に行って帰ってきたのだ。その証拠に伊藤が昨日撮った野球の写真があった。本当にタイムマシンだ。そうとわかると、「もう一度昨日に行こう」そして「壊れる前のリモコンを取ってくる！」ということになった。まずは新美・小泉・石松の3人が乗り込み、昨日へタイムトリップを試みるのだった。昨日に着いた3人があたりを見回すと、グラウンドには自分たちが野球をしている姿。クーラーのリモコンも壊れていない。早速リモコンを取ろうとすると、野球を終えた皆が帰ってくる。急いで机の下に隠れて危機を脱するが、ついでに3人は「昨日の俺たち尾行してみよっか」とイタズラ心が沸き、銭湯へ向かう「昨日の5人」の後を付けていってしまう。部室では遅い帰りを皆が待っている。そこにマッシュルームカットの男が「ここって今でもSF研なんですよね…」と入ってくる。田村と名乗るその男は、なんと25年後の2030年からタイムトリップしてきた未来人だと言う。なんでも2030年の部室に朝来たらタイムマシンが置いてあり、試しに乗せられて25年前に着いてしまったというのだ。さてこの世界は元どおりに戻るのだろうか？