大いなる休暇

カナダ･ケベック州の小さな島、サントマリ･ラモデルヌ島。かつては漁業に栄え、活気に溢れていた。しかし、産業は衰え今やほとんどの島民は、わずかな失業手当に頼る生活となっている。ある日、この島に大規模なプラスチックエ場誘致の話が持ち上がった。喜ぶ島民。これで、仕事にみんなが就けるのだ。しかし、工場誘致には条件があった。それは、島に定住する医師がいること。サントマリ島には医者がいないのだ。島民たちが困り果てたその時、元町長の協力で若き青年医師クリストファー・ルイスが島にやって来ることになった。なんとかして、ドクター・ルイスに島への定住を決意させなくてはならない。いかにサントマリ島が素晴らしいかをアピールする必要があるのだ。町長のジェルマンを筆頭に、島民たちは一致団結。いよいよ島を救うための、ウソで塗り固めた大芝居が始まるのだった。なんとかルイスを引きとどめようと、不器用ながらも必死に奔走する島民たちの姿。しかし、ルイスは事の次第を知ってしまうのだった。この島の、島民たちの命運は、果たしてどうなるのだろうか。