ゴーストシャウト

ゴーストネゴシエイターは、下界に現れた幽霊と交渉して成仏させる仕事。そのゴーストネゴシエイターのヨウコは、いい加減足を洗うつもりでいた。そして結婚して豆腐屋を始めるのが夢だったのだ。一方、柳田は遊園地のお化け屋敷で骸骨に扮して客に笑われる仕事。しかし、客に取り付いている霊を指摘しては客を震え上がらせているので、遂にクビになってしまう。同じ遊園地で着ぐるみのアルバイトをしている中年男、外古葉は「外古葉超常現象相談所」の社長でヨウコの雇い主なのだ。彼はそんな柳田に目をつけ、ゴーストネゴシエイターにスカウトする。ヨウコはひと仕事終えて、恋人の俊雄とのデートに出かけていった。その直後、事務所に星陵音楽大学から電話で依頼がかかった。外古葉は柳田をヨウコのデート場所に向かわせ、2人で八王子に行くよう指令を出すのだった。ヨウコは俊雄に職業はスチュワーデスと偽っていて、俊雄の前では普段の乱暴さは微塵も見せず、おしとやかなお嬢様タイプで通していた。そこに柳田が現れ、ヨウコは「ギャラを弾むし退職金も出す」という外古葉の言葉に魅かれ、俊雄を残して柳田と八王へと向かう。婚約者の裏切りによって心身を壊し、若くして亡くなった卒業生の矢田部愛子が幽霊となって悪さをしていたのだ。、彼女の歌が入ったレコードを聞いた者は、地獄の苦しみを味わい、奇妙な踊りを踊りながら石像になってしまうという。ヨウコと柳田は矢田部愛子の霊を説得する為、生前の彼女について探っていく。果たして彼らは愛子の霊を無事に成仏させることができるのだろうか。