猫は、なんでも知っている
フランクはクローと友達だと思っていたが、クローはすっかり大人の女。ある日、クローは朝帰り。帰ってきたクローに声をかけても返事せず。次の晩、フランクはクローの後をつけた。そして、フランクが見たものは、男の子とSEXしているクローだったのだ。ショックを受けたフランク。次の夜、フランクはまたクローの後をつける。すると、クローは別の男の子とSEXするのを見るのだった。クローのよがり声や泣き声にフランクは愕然とする。フランクは彼女の後をつけず、自殺を決意する。ちょうどその時、クローが家に帰ってきて、「一体どうしたの?」と声を掛けた。フランクは「もう君がぼくのことを愛していないのは知っている。いつもヨソでSEXしているのを知っているんだゾ」と答えた。すると、クローは自分は男の子達とデートを楽しんでいるんだと説明するのだった。「あななたは、ぬいぐるみだけど私は生身の女の子なのよ」。フランクはクッションの影に隠れてそっと涙を落とした。
- 公開日
- 2004年6月19日(土)
- 監督
- ハリー・シンクレア
- 脚本
- ハリー・シンクレア
- 撮影
- グラント・マッキノン
- 製作年
- 2002
- 製作国
- ニュージーランド
- 原題
- TOY LOVE
- 上映時間
- 88
- INTRODUCTION
- 本作は、ニュージーランドを代表するハリー・シンクレア監督の3作目である。1作目「TOPLESS」は99年に日本公開、2作目「ミルクのお値段」は02年に日本公開となっている。2作同様、「猫は、なんでも知っている」は脚本/監督、ハリー・シンクレアのもとにユニークな過程で製作された。それは、役者とのワークショップを通じてストーリーのアウトラインを発展させ、撮影を行いながら脚本を作り上げて行くというもの。それが8ヶ月にわたって週3回のペースで続けられた。各シーンは週単位でマーゴット・フランシスによって編集され、ハリー・シンクレアはそれまでの仕上がりや、その後の脚本の確認を定期的に行いながら撮影を進めていった。この製作スタイルについてハリー・シンクレアは「普通、映画セットの中にはきついプレッシャーというものがあるんだけど、それを感じる事なく演じられる環境をつくり出すのが僕は好きなんだ。少ないスタッフ、リラックスした感じのセット、そして常に楽しく、といった感じにね。それから、ダラダラせず、すぐに撮影を始める事も大切だね。そして、僕はいつも役者の特性みたいなものを見て、それにどんなストーリーが合うのか考える。そうやって、ベンとクローの関係も思い付いたんだ。」と言う。
- STORY
- フランクはクローと友達だと思っていたが、クローはすっかり大人の女。ある日、クローは朝帰り。帰ってきたクローに声をかけても返事せず。次の晩、フランクはクローの後をつけた。そして、フランクが見たものは、男の子とSEXしているクローだったのだ。ショックを受けたフランク。次の夜、フランクはまたクローの後をつける。すると、クローは別の男の子とSEXするのを見るのだった。クローのよがり声や泣き声にフランクは愕然とする。フランクは彼女の後をつけず、自殺を決意する。ちょうどその時、クローが家に帰ってきて、「一体どうしたの?」と声を掛けた。フランクは「もう君がぼくのことを愛していないのは知っている。いつもヨソでSEXしているのを知っているんだゾ」と答えた。すると、クローは自分は男の子達とデートを楽しんでいるんだと説明するのだった。「あななたは、ぬいぐるみだけど私は生身の女の子なのよ」。フランクはクッションの影に隠れてそっと涙を落とした。
- CASTING
- ●ディーン・オゴーマン デビュー作「Bojour Timothy」でイタリアのジッフォニ映画祭とニュージーランドTV大賞で最優秀男優賞にノミネート。主な出演作は「When Love Comes」、「Xena:Warrior Princess and Hercules」、「Young Hercules」、「Money for Jam」など。 ●ケイト・エリオット 98年「StreetLegal」でTVガイドテレビ大賞最優秀女優賞にノミネート。主な出演作は「No One Can HearYou」、「Crime Story」、「House of Sticks」など。 ●マリサ・ストット ギリアン・アシャーツの短編映画「Venus Blue」や、オーストラリアの映画「The Edge of Reality」、ニュージーランドの「Short Street」に出演。 ●マイケル・ローレンス ハリー・シンクレア監督「ミルクの値段」で注目される。主な出演作は「Came a Hot Friday」、「The Feathers of Peace」、「Duggan」、「Letter to Blarchy」など。