浮気な家族
弁護士ヨンジャク、その妻はホジョン。元ダンサーの彼女は、今は専業主婦だが、近所のダンス教室で主婦たちに踊りを教えている。養子の7才の息子がいる。ヨンジャクは、元モデルの愛人ヨンの住まいに足繁く通っていて、家に帰るのはいつも遅い。また彼の母親ビョンハンも、小学校時代の同級生である恋人との逢瀬を楽しんでいる。ヨンジャクの父親でビョンハンの夫であるチャングンは入院中で、余命幾ばくもないのだ。ヨンジャクとホジョンの夫婦関係は冷めていて、ホジョンはルーティーン化したセックスのあと「最近感じない」と夫に言う。一方、ヨンジャクは、妊娠した愛人ヨンの中絶手術に優しく付き添う。これが2人の絆を強め、彼らは島に旅行に行く。その夜、ホジョンはジウンと2人で深夜の登山をするのだった。、旅行の帰り道、ヨンジャクの運転する車は、郵便配達夫のスクーターと追突。重傷を負わせてしまうが、郵便配達夫がかなり酒を飲んでいたためヨンジャクの過失は認められず、帰宅を許される。父親のチャングンが亡くなり、母親ビョンハンは「これからは好きに生きる。恋人と結婚するの。セックスをするのは15年ぶりだった」と、ヨンジャクとホジョンに告げる。ある日、スインに郵便配達夫が声をかけ、そのまま連れ去ってしまう。廃墟のような建物に連れていき、建物の最上階からスインを投げ落とした。ヨンジャクの車とスクーターが衝突した時、その事実や女性が同乗していたことなどをわずかな金で口止めされたことを、彼は恨んでのことだった。
- 公開日
- 2004年6月12日(土)
- 監督
- イム・サンス
- 脚本
- イム・サンス
- 撮影
- キム・ウヒョン
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 韓国
- 上映時間
- 104
- INTRODUCTION
- 韓国社会の本音を映画にしてきたイム・サンス監督。独身女性3人が、恋愛や結婚や性に対して赤裸々に語り合い、それぞれ悩みながらも思いのままに行動する日常を活写した『ディナーの後に』で鮮烈なデビューを果たした。第2作目の『ティアーズ』(01)では、家出少年少女たちと1年間生活をともにしてシナリオを執筆したという。名門・延世大学で社会学を学んだイム監督は、韓国社会の本音を鋭く観察し、時にドキュメンタリー映画のように撮影しながら、心に響くドラマを構築していく。そのリアリティは、多くの人の共感を引き出していくのだ。本作の主演は、イ・チャンドン監督の『オアシス』での凄絶な演技で2002年ヴェネチア国際映画祭新人俳優賞に輝き、韓国映画の新しい顔として国内外で高い評価を受けたムン・ソリ。隣家の高校生を誘惑する倦怠期の妻を見事に演じている。母親にして、多忙な夫との冷えた関係を冷静に受け止める妻、重病の舅の看病も適度にこなす嫁、ストレスをダンスで体を動かすことで発散させている女性、十分に熟れた女性の、ちょっと淫らで大胆な色気を漂わせ、持ち前の勇気で激しい濡れ場も熱演している。
- STORY
- 弁護士ヨンジャク、その妻はホジョン。元ダンサーの彼女は、今は専業主婦だが、近所のダンス教室で主婦たちに踊りを教えている。養子の7才の息子がいる。ヨンジャクは、元モデルの愛人ヨンの住まいに足繁く通っていて、家に帰るのはいつも遅い。また彼の母親ビョンハンも、小学校時代の同級生である恋人との逢瀬を楽しんでいる。ヨンジャクの父親でビョンハンの夫であるチャングンは入院中で、余命幾ばくもないのだ。ヨンジャクとホジョンの夫婦関係は冷めていて、ホジョンはルーティーン化したセックスのあと「最近感じない」と夫に言う。一方、ヨンジャクは、妊娠した愛人ヨンの中絶手術に優しく付き添う。これが2人の絆を強め、彼らは島に旅行に行く。その夜、ホジョンはジウンと2人で深夜の登山をするのだった。、旅行の帰り道、ヨンジャクの運転する車は、郵便配達夫のスクーターと追突。重傷を負わせてしまうが、郵便配達夫がかなり酒を飲んでいたためヨンジャクの過失は認められず、帰宅を許される。父親のチャングンが亡くなり、母親ビョンハンは「これからは好きに生きる。恋人と結婚するの。セックスをするのは15年ぶりだった」と、ヨンジャクとホジョンに告げる。ある日、スインに郵便配達夫が声をかけ、そのまま連れ去ってしまう。廃墟のような建物に連れていき、建物の最上階からスインを投げ落とした。ヨンジャクの車とスクーターが衝突した時、その事実や女性が同乗していたことなどをわずかな金で口止めされたことを、彼は恨んでのことだった。
- CASTING
- ●ムン・ソリ 1974年生まれ。96年に初舞台を踏み、短編映画にも出演。00年『ペパーミント・キャンディー』で映画デビュー。02年『オアシス』でヴェネチア国際映画祭新人俳優賞受賞。本作が3作目の長編映画で、03年ストックホルム国際映画祭主演女優賞を獲得。 ●ファン・ジョンミン 1970年生まれ。ソウル芸術大学演劇学科卒業。「キャッツ」「地下鉄1号線」など舞台で活躍。01年『ワイキキ・ブラザーズ』で注目される。『YMCA野球団』(02)、『ロードムービー』(02)に出演。 ●ユン・ヨジョン 1947年生まれ。『火女』(70)、『蟲女』(71)、『死んでもいい経験』(88)などキム・ギヨン監督作品に出演。本作は15年ぶりの映画出演作になる。 ●キム・インムン 1939年生まれ。68年にキム・スヨン監督の『裸足の栄光』でデビュー。『猟奇的な彼女』(01)でチャ・テヒョンの父親役を演じた。 ●ポン・テギュ 1981年生まれ。00年、イム・サンス監督の『ティアーズ』で映画デビュー。その後の出演作品に『ジャングル・ジュース』(01)、『品行ゼロ』(02)、『チューブ』(03)などに出演。
- 映倫
- 30
- 配給会社
- 20世紀フォックス映画