MUSA 武士
中国大陸の熱暑の砂漠を進んでいく高麗の隊列があった。チェ・ジョン将軍率いる高麗の使節団で、友好関係を築くために明の政府へ遣わされたのだ。しかし、南京城へ着くと、あらぬ疑いによりスパイ容疑をかけられ、砂漠地帯へと流刑されたのだ。流刑地へ向かう一行を、元軍が襲撃。監視役の明の兵士全員aを殺して立ち去ってしまう。チェ将軍は山東半島から海を渡って高麗へ帰る決意をする。山東半島までは20日はかかるはずだが、残っている水と食糧は6日分。決死の覚悟の行軍が始まった。故郷への長い旅の途中、使節団は、ランブルファ将軍率いる元軍と出会う。彼らは明のプヨン姫を捕らえていた。プヨン姫から“救”と書かれたハンカチを受け取ったチェ・ジョン将軍は、故郷をまっすぐ目指すことを中断し、元軍を待ち伏せしてプヨン姫を救い出し、姫を連れて南京域へ堂々と迎えられてから帰郷しようと言い出す。元軍が近づいてくるのが見えると、隊正のチン・リプが駆け出して矢を放つ。それを合図に全員が丘を駆け下り、川べりでの壮絶な闘いがはじまる。その隙をみてプヨン姫が馬車から逃げ出した。黄河の渡し場を目前にした山中で、漢族の老人や女子供に出会う。足手まといだが、プヨン姫は、自分の民だから見捨てられないと主張。彼らからの情報で、山東の海岸に明の土城があることがわかり、姫は、土城に着いたら高麗へ渡る船を出すと約束する。しかし、土城に辿り着いてみれば、そこは荒れ果て、船の姿などどこにもないのだった。元軍がすぐそばまで追いついてくる。元軍は、「姫を寄こさなければ皆殺しにする」と要求してきたのだった。
- 公開日
- 2003年12月13日(土)
- 監督
- キム・ソンス
- 脚本
- キム・ソンス
- 撮影
- キム・ヒョング
- 音楽
- 鷺巣詩郎
- 製作年
- 2001
- 製作国
- 韓国
- 原題
- MUSA
- 上映時間
- 133
- INTRODUCTION
- 韓国で210万人を動員する大ヒットを記録した「MUSA」。ただひたすらに故郷を目指し広大な砂漠を横断する武士達が、偶然にも「敵の姫」を助けたとき、彼らは運命を大きく変えていく。本作は幾度の迷いを乗り越え、一心不乱に生きようとした武士達の遠い記憶を、美しく描写したスペクタクル・ロマンである。物語は史実に基づき、企画から完成まで5年間を要した。そして、日韓中300名のスタッフを動員し、中国大陸1万キロに及ぶオールロケーションで製作されたのである。「始皇帝暗殺」や「HERO」を手掛けるフォ・ティンシャオの壮大な美術セットを背景に、華麗なリアル・アクションが次々と展開していく。運命の鍵を握る姫役には、めまぐるしい活躍を見せるチャン・ツィイー。韓国で人気No.1を争う若手俳優チョン・ウソンとチュ・ジンモ、そして重鎮アン・ソンギが見事なまでの演技を見せる。音楽は、日本で有数の現代音楽家である鷺巣詩朗が担当。臨場感たっぷりに、見るものの感情を高めていく。
- STORY
- 中国大陸の熱暑の砂漠を進んでいく高麗の隊列があった。チェ・ジョン将軍(チュ・ジンモ)率いる高麗の使節団で、友好関係を築くために明の政府へ遣わされたのだ。しかし、南京城へ着くと、あらぬ疑いによりスパイ容疑をかけられ、砂漠地帯へと流刑されたのだ。流刑地へ向かう一行を、元軍が襲撃。監視役の明の兵士全員aを殺して立ち去ってしまう。チェ将軍は山東半島から海を渡って高麗へ帰る決意をする。山東半島までは20日はかかるはずだが、残っている水と食糧は6日分。決死の覚悟の行軍が始まった。故郷への長い旅の途中、使節団は、ランブルファ将軍(ユー・ロングァン)率いる元軍と出会う。彼らは明のプヨン姫(チャン・ツィイー)を捕らえていた。プヨン姫から“救”と書かれたハンカチを受け取ったチェ・ジョン将軍は、故郷をまっすぐ目指すことを中断し、元軍を待ち伏せしてプヨン姫を救い出し、姫を連れて南京域へ堂々と迎えられてから帰郷しようと言い出す。元軍が近づいてくるのが見えると、隊正のチン・リプ(アン・ソンギ)が駆け出して矢を放つ。それを合図に全員が丘を駆け下り、川べりでの壮絶な闘いがはじまる。その隙をみてプヨン姫が馬車から逃げ出した。黄河の渡し場を目前にした山中で、漢族の老人や女子供に出会う。足手まといだが、プヨン姫は、自分の民だから見捨てられないと主張。彼らからの情報で、山東の海岸に明の土城があることがわかり、姫は、土城に着いたら高麗へ渡る船を出すと約束する。しかし、土城に辿り着いてみれば、そこは荒れ果て、船の姿などどこにもないのだった。元軍がすぐそばまで追いついてくる。元軍は、「姫を寄こさなければ皆殺しにする」と要求してきたのだった。
- CASTING
- ●チョン・ウソン(ヨソル) 1973年3月20日生まれ、ソウル出身。94年、「KUMIHO/千年愛」で映画デビュー。主な出演作は「上海グランド」(96)、「モーテルカクタス」(97)、「ビート」(97)、「太陽はない」(98)、「ユリョン」(99)、「雑種犬」(03)など。 ●チュ・ジンモ(チェ・ジョン将軍) 1975年8月11日生まれ。1999年、「ダンス・ダンス」で映画デビュー。「ハッピーエンド」(99)の演技が認められ大鐘賞助演男優賞を受賞。他「魚と寝る女」(00)に出演。 ●アン・ソンギ(チン・リプ) 1952年1月1日生まれ、ソウル出身。主な出演作は「チルスとマンス」(88)、「太白山脈」(94)、「祝祭」(96)、「情け容赦なし」(99)、「酔画仙」(02)、「黒水仙」(03)など。 ●チャン・ツィイー(プヨン姫) 1979年2月9日生まれ。チャン・イー・モウ監督の「初恋のきた道」(99)のヒロインに抜擢され、一躍トップ女優に躍り出た。主な出演作は「グリーン・デスティニー」(00)、「ラッシュアワー」(01)、「HERO」(03)など。
- 配給会社
- 20世紀フォックス映画