マタ・ハリ

ドイツ側の女スパイ、マタ・ハリはパリのナイトクラブで踊り子をしながら活躍していた。ある夜、上司ルドビクから連絡があり、仏軍大尉ラサールの手さげ鞄から機密書類を盗み出せという、新しい任務を課せられた。彼女は大尉を誘惑し、甘美な夜をともにした。二人が寝室にいる間に手筈どおり、ルドビクが忍びこみ盗み出しに成功した。そのとき以来二人は愛しあうようになった。突然、またルドビクが現われ、前線の総司令官ペルチェ大佐の金庫から軍事書類を盗みだせという命令を持ってきた。彼女は拒んだが、大尉の命とひきかえだといわれ、応ずるより仕方なかった。

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