牢獄の花嫁

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夜の大川端。女の死体をつづらに入れて運んでいく男を、南町奉行所の与力である東儀が見つけ捕まえた。女は左の中指を切り取られ、さらに袈裟懸けの一太刀で殺されていた。東儀は名与力として知られる塙江漢を訪ね捜査の協力を依頼するが、江漢は捕まえた男を泳がせろと言うだけだった。放された男を追って笛指南の由起の家に踏み込むと、やはり袈裟懸けの一太刀で殺害された男の遺体を発見。そこから逃げ出す男の姿を認めた。その男こそ、江漢の息子の郁次郎だった。

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