花の季節

北森有希は、義母のはなとの約束にこだわっていた。その約束とは、北森家の長男耕市の嫁としてすべてを有希に任せたはなが、誕生日に家族全員が揃って会いに来てほしいというのだった。そんな時、個人タクシーの運転手である次男啓輔の娘恵がふとした誤ちをおかしてしまい、思い余って有希に相談を持ちかけてきた。やがてこのことは恵の母加代に知れるが、女同士、恵の成長の糧となるべき結論を出すことで、ひっそりとピリオドが打たれた。それから間もなく、有希は売れっ子シナリオライターである三男修平の別れた妻涼子が今や余命いくばくもないことを知ってしまい、その事を修平に伝えるべきかどうかの悩みを抱えてしまう。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP