1999年12月31日、この日、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンが辞任した。彼は自身の後継者としてウラジーミル・プーチンを指名、3ヶ月後に行われる大統領選挙までの間、ロシアの新しい憲法、国旗は若き指導者に引き継がれた。プーチン大統領候補の選挙用PR動画の撮影を依頼されたヴィタリー・マンスキー監督は、大統領選挙への出馬表明をせず、公約を発表しないまま、名目は違えど“選挙運動”を展開するプーチンの姿を記録していく。ロシア各地へ足を運び、諸問題の解決、第一次チェチェン紛争の"英雄"たちへの慰問や恩師との再会を"演出"したプーチンのPRチームは、国民が抱く彼のイメージを「強硬」から「親身」へと変化させる。マンスキー監督は、オフィシャルカメラマンながら、ソ連時代の旗や国歌が使用されていることに不安を覚え、プーチンに直接斬り込んでいく。1999年と2000年の大晦日、2000年3月26日の開票日当日の、エリツィン元大統領の自宅での貴重映像を辿ることで、プーチンの本当の姿が炙り出されていく。
■公式サイト
プーチンより愛を込めて
(C)Vertov, GoldenEggProduction, Hypermarket Film-ZDF/Arte, RTS/SRG, Czech Television2018
2023年4月21日(金)公開
- 公開日
- 2023年4月21日(金)
- 監督
- ヴィタリー・マンスキー
- 脚本
- ヴィタリー・マンスキー
- 撮影
- ヴィタリー・マンスキー
- 出演
- ウラジーミル・プーチン ミハイル・ゴルバチョフ ボリス・エリツィン トニー・ブレア アナトリー・チュベイス、ベロニカ・ジリナ ライサ・ゴルバチョフ ミハイル・カシヤノフ ミハイル・レシン ドミトリー・メドヴェージェフ グレブ・パブロフスキー クセーニャ・ポナマロワ ウラジスラフ・スルコフ
- 製作年
- 2018
- 製作国
- ラトビア/スイス/チェコ/ロシア/ドイツ/フランス
- 原題
- PUTIN’S WITNESS
- 上映時間
- 102
- 配給会社
- NEGA