東海道新幹線の大成功から、新幹線が日本中で期待の的になっていた1971年(昭和46年)10月、日本国有鉄道(国鉄)は、東北新幹線基本工事計画を発表。停車駅設置が有力視されていた岩手県花巻市の市民は大きく期待していたが、市の誘致運動の結果、発表された設置予定停車駅は一関、北上、盛岡。そこに花巻の名は無かった。その上、線路も街の中心部を大きく外れていた。その時、数名の市民が立ち上がり、「東北新幹線問題対策花巻市民会議」を発足。市民総決起大会を開催し、一市民の会議ながら、国鉄に直談判に行くなど、駅設置運動を始める…。時代に翻弄される国鉄を背景に描く、新幹線請願駅の1つ「新花巻駅」の設置を巡る14年間の物語。
■公式サイト
ネクタイを締めた百姓一揆
2020年11月6日(金)公開