こども食堂にて
2018年9月29日(土)公開
「こども食堂」でボランティアを始める千晶。彼女は、親の虐待から立ち直った過去があった。今や「こども食堂」は、単なる貧困家庭や孤食の子に食事を提供するだけでなく、子どもと地域・社会を結び付ける重要な場としての役割が求められている。千晶の目には、夕食を食べに来る何らかの事情を抱えた子どもたちの姿が映った。腕に痣がある小学生。児童養護施設に入っていたことを笑顔で話す中学生、子育てに苦悩するシングルマザーもいた。千晶は、子どもたちに優しく声をかけ、自分の体験したことを話す。何が自分にできるのかと、もがきながら。ある日、千晶は里親のもとで暮らす一人の高校生の悩みを聞く。生みの母親が見つかった、会いたいという。そんな少年に千晶は言葉をかける…少年は、どう行動するのか…千晶自身には、縁を切ったつもりの父親が行方不明との連絡が入り、心は揺れる…